クラリッサ・マクレイン

クラリッサ・ケイリー・マクレイン
Clarissa Caylee McLain

Copyrights ©2013 Junka Morozumi (両角潤香).
性別 女性
年齢 25歳
身長 165 cm
出身地 北アメリカ・アメリカ大西洋岸地区
職業・役職 GUSF第33戦闘攻撃飛行隊
飛行隊長付き副官
第1飛行小隊2番機
ドラグーン2号機パイロット
階級 中尉
階級章
 
機体ナンバー

クラリッサ・ケイリー・マクレイン(Clarissa Caylee McLain)は、創作SF『VANGUARD FLIGHT』の登場人物。

地球統合宇宙軍所属フォーマルハウト級攻撃空母「フォーマルハウト」搭載第33戦闘攻撃飛行隊、通称「ドラグーン中隊」指揮官付き副官。

人物像

F/A-26A ドラグーン2号機専属パイロット。第33戦闘攻撃飛行隊第1飛行小隊2番機。性格は沈着冷静で少々のことでは動揺しない。自信家で他人への要求も高く、自己弁護をしないため孤高の人物と見られがちで、敵を作りやすい面もあるが、本来は穏やかな人物であり、殊更敵対されない限りは他人を敵視したり拒絶したりはしない。

サバサバしていて根には持たないほうだが、好き嫌いの基準がはっきりしており、笑顔で嫌味や皮肉を言うなど辛辣な面もある。他者から見ても好き嫌いが分かれる人格であることは自覚しているが、自分に関わる人物すべてに好かれる必要はないと考えており、誰からも好かれようという努力も普段からしていない。仮に嫌われているとしても気に病むことはなく、それが取るに足らない人物であれば挽回を試みようともしない。そのような行動の帰結として、「来る者は拒まず、去る者は追わず」という姿勢になるため人間関係には淡泊なようにも見える。しかしながら、誤解されるのを望んでいるわけではないため、好ましい人物には好意を隠さない一面もある。

計算高く遠望術数に長けるが、何事にも打算的になりがちなのが玉に瑕。彼女の哲学の中に「常にすすんで善人であれ」という言葉はなく、善悪の判断よりも自分を中心としてその時どのようにしたら最良であるかで行動方針を決める。口数も多く社交的だが、上辺だけの関係を好まず、友人は比較的少ない。ただ、一方的な拒絶が場合によっては自分に害をなしうる偏った執着や固執を生むことを経験から学んでおり、どんな相手にも何らかの交信の間口を開けている。

秀才で幅広い知識を持ち、柔軟な思考力と的確な判断力を有する頭脳を持つことでドラグーン中隊の中隊長付き副官としてマーリオンの右腕となる。頭の芯の部分は常に落ち着きを保っており戦いの勝敗を見極めようとしている。隊長のマーリオンに比べて攻撃的な要素が多く、弁舌も達者である。度胸も据わっており、階級が上位のラーニア・ローアス大尉やサクラ・ウヅキ大尉を差し置いて飛行隊長代理に指名されることもある指揮官向きの人材だが、当人は隊長という役職にも昇進にも興味がない。

軍人ではあるが国家の庇護下にあるという認識は薄く、法律や規則に対しても自分が処罰されない範囲において利用すべき時には利用するという姿勢であり、あまり細かいことにはこだわりたくない性分。しかし、機転が利くが故に隊内の規律を守るためにやむを得ず嫌われ役になってしまうこともある損な人物。操縦センスも人並み以上のものを持っており、パイロットとしても優秀である。あらゆる装備の使用法が膨大な知識に裏付けられており、機体の能力を十二分に引き出すことができる。また、戦史研究に基づいた戦略的思考法にも通じ、階級の問題さえなければ前線のパイロットにしておくには惜しい人材と言われている。

OMDはどんなに姿形が似ていようと人間とは根本的に異なるものと考えており、人間と見なしたり、道具と見なしたり時と場合によって使い分ける現実主義者。OMD同権論には懐疑的。

趣味は戦史研究と証券取引。ことに経済に関して親譲りの鋭い感覚を持ち、敏腕のトレーダーにもなれるとも言われるほどの金融取引の手腕を持つ。親とは絶縁しており、その経済力に浴していないが、一介の中尉でありながら、長者番付に氏名が載る資産家級の膨大な個人資産を有している。

右目の片眼鏡は亡き母の形見であり、中隊長付き副官として任命された時に条件として希望し、指揮官用情報ディスプレイ装置として改造して使用している。マーリオンと同様、視力は悪くない。

経歴

フォーマルハウトに配属される前は宇宙機動要塞ボレアスに配備されている戦闘飛行隊に所属していた。

年齢は違うがマーリオンとは戦闘航宙機操縦士養成課程の同期であり、養成課程在籍中、筆記試験においては主席を一度も譲ることがなかった。その博学多識ぶりは多くの同期の記憶に残っている。また、西アジア内乱ではマーリオンと同じ部隊に配属されていたこともある。マーリオンの活躍の陰に隠れた面もあるが、内乱中に撃墜王と言われるほどの目立った戦績もなく、内乱鎮圧後もこれといった大きな功績はない。現在の中尉という階級も過去の戦績を評価されたわけではなく、一定の実務経験を積んだために勧められて受験した昇進試験に合格したためである。中隊長付き副官には内乱での戦いぶりを覚えていたマーリオンからのたっての希望と指名によって就任した。

ドラグーンを製造したマクレイン・エアロスペース社の社長を父に持ち、何不自由なく育ったいわゆる社長令嬢だが、その立場を捨て、家出同然でGUSFに入隊した。入隊理由については話したがらない。持ち前の社交性は、父に連れられて出席していた上流階級の会合での経験で培われたものによるところが大きい。

人間関係

ドラグーン中隊ではマーリオン・ボルン少佐が唯一の顔見知りであり、他の隊員とはフォーマルハウトに配属時に初見。

マクレイン・エアロスペース社長ウォルター・マクレインとその正妻の間に産まれた一人娘である。ゆくゆくは会社を継ぐに相応しい才媛となるように幼少より英才教育を施されていたが、年齢を重ねるにつれて非嫡出子の異母兄弟がいることを知る。

それまで自分のあずかり知らなかったところで次期社長の椅子に最も近い者を蹴落とさんと虎視眈々と狙っている人物がいることを知ると、人類の闘争の歴史に関する文献を紐解くようになる。相互利益のためだけに上辺だけの交際に終始する社交界に嫌気が差すようになっていたこともあり、母を大事にしなかった父に反発心を持つようになる。

関連項目

2019/05/04