リリア・アイスナー

リリア・アンネリーゼ・アイスナー
Lilia Anneliese Eisner

Copyrights ©2013 Junka Morozumi (両角潤香).
性別 女性
年齢 22歳
身長 155 cm
出身地 中央ヨーロッパ・ドイツ地区
職業・役職 GUSF第33戦闘攻撃飛行隊
第1飛行小隊3番機
ドラグーン3号機パイロット
階級 少尉
階級章
 
機体ナンバー

リリア・アンネリーゼ・アイスナー(Lilia Anneliese Eisner)は、創作SF『VANGUARD FLIGHT』の登場人物。

地球統合宇宙軍所属フォーマルハウト級攻撃空母「フォーマルハウト」搭載第33戦闘攻撃飛行隊、通称「ドラグーン中隊」隊員。

人物像

F/A-26A ドラグーン3号機専属パイロット。攻撃空母フォーマルハウト進宙にともなうドラグーン中隊編成において配属された新人パイロット。第33戦闘攻撃飛行隊第1飛行小隊3番機。

性格はおとなしく、消極的で引っ込み思案。正直で嘘が苦手。軍人にしては声も小さく、頼りない印象を与えるが、優しげな瞳と笑顔はその頼りなさを好印象に変えるには十分なものを持っている。穏便に事が進むことを望み、対立や争いを好まない、おおよそ軍人向きでないほどの平和主義者。法律や規則は物事を順当に進めるためには必要なものと考えており、国家や組織も身分を保証するためには不可欠なものであり、自己の存在を構成する一要素と理解している。

航宙機に関する膨大な知識に裏付けられた明晰な頭脳を持ち、小柄で非力でありながらも身体能力に劣る部分は創意工夫によって克服し、戦闘航宙機操縦士養成課程では極めて優秀な成績を修めた。そのため、周囲からはドラグーンの操縦席に最も近い候補生と目されていた。ドラグーンのパイロット選抜は彼女の好まない競争ではあったが、候補生全員が文字通り死力を尽くしたのであれば、彼女自身がそのパイロットに選抜されたことを単なる幸運だとうそぶいたり、公表後も認めなかったりするほうが他の候補生達に対して失礼だと考える誠実さも持ち合わせている。

顔に似合わず、整備兵も舌を巻くほどの希代のメカフェチで、愛機のドラグーンを我が子か恋人のように溺愛する。養成課程での努力もひとえにドラグーンに乗りたいが故であった。機械であるMARIONシステムに個別に名前がないことに憤慨し、不満を持っているため、ある意味では変人とも見られがちである。航宙機以外のこととなると積極性を発揮できない。

操縦技術は新人とは思えないほど軒並み高い水準を示し、戦闘機よりも繊細な操縦を要する捜索救難機のほうが向いていると言われるほどの腕前。ドラグーンと対話をするかのような操縦はまるで心の通い合った騎手と騎馬を連想させるほどにしなやかで、力強い。

射撃精度も十分であり、主に超長距離精密射撃を得意とし、火力支援を担当することが多いが、ドッグファイトも無難にこなす。長距離戦闘を好むのは愛機を傷つけたくないからというのが主な理由。コンピュータをはじめとする航空機搭載電子機器の取り扱いや電子戦にも長け、偵察・早期警戒装備の操縦を担当することもある。

趣味はドラグーンの整備。幼少の頃に一時、ピアノを習わされていたことがある。年齢の割に童顔なことを気にしている。

経歴

戦闘航宙機操縦士養成課程を極めて優秀な成績で修了。ドラグーン中隊に配属された新人パイロットの中ではトップ。

人間関係

ユーリ・ローゼフ少尉、ミュリエル・アンダーソン少尉、ルイーゼ・フライスラー少尉、ベルンハルト・ヴァイス少尉とは戦闘航宙機操縦士養成課程の同期。ベルンハルトとミュリエルとはドラグーン中隊配属前から面識がある。

同じくドラグーンのパイロットに選ばれたベルンハルトにいち早く、当時は純粋にパイロットとして関心を持つ。MARIONシステムを人間のように扱うことに理解を示し、変人扱いせずにシステムの個別名称を直接問い質してくれたベルンハルトに好感を持つ。

養成課程時代の彼女には才能に恵まれた者故の孤独という悩みがあった。養成課程に在籍していた最初の二年は数少ない女性候補生のグループに混じっていたこともあったが、ドラグーン導入の噂が流れると状況は一変。上位14位以内、つまりマーリオン・ボルン少佐の乗機を除くドラグーンの原型機の数以内の順位にいるリリアは、ドラグーンの操縦席に最も近い者として羨望や嫉妬の対象となった。結果、女性候補生からも他人行儀な挨拶を交わす程度に距離をとられるようになった。自分が彼女らの立場であったら成績上位者を妬まずにいられた確信はなかったため、彼女らに悪気があったのではないことは理解していた。

養成課程修了後、慣熟訓練が始まってからはミュリエルという話し相手もできたが、彼女は存外にもドラグーンに興味がなかった。また、彼女は理屈よりも直感を優先する性格でもあり、リリアとは正反対の性質を持っている人物であった。友人としてミュリエルが役者不足であったわけではないが、純粋にドラグーンのことを語り合えるという意味で気が置けない友人を欲していた。

関連項目

2019/05/04