ラーニア・ローアス

ラーニア・ライラ・ローアス
Rania Laila Rouass

Copyrights ©2013 Junka Morozumi (両角潤香).
性別 女性
年齢 24歳
身長 172 cm
出身地 西アジア・サウジアラビア地区
職業・役職 GUSF第33戦闘攻撃飛行隊
第2飛行小隊長
ドラグーン4号機パイロット
階級 大尉
階級章
 
機体ナンバー

ラーニア・ライラ・ローアス(Rania Laila Rouass)は、創作SF『VANGUARD FLIGHT』の登場人物。

地球統合宇宙軍所属フォーマルハウト級攻撃空母「フォーマルハウト」搭載第33戦闘攻撃飛行隊、通称「ドラグーン中隊」第2飛行小隊長。

人物像

F/A-26A ドラグーン4号機専属パイロット。今回の攻撃空母フォーマルハウト進宙に伴うドラグーン中隊編成とともに中尉から大尉に昇進し、第33戦闘攻撃飛行隊第2飛行小隊長に任命された。マーリオン・ボルン少佐がいなければドラグーン中隊長の第一候補だったと噂されていた人物。

物静かで理知的。実直で組織の方針には素直に従う。感情の起伏に乏しく自制心が強い。血の気が多い部下の暴走を止めるのも自分の役目とわきまえているが、人心掌握はあまり得意なほうではなく、より上級の士官としての立場と部下の思いを慮る人間らしい感情の間で葛藤してしまうこともある。特に、自らの意思とは無関係に昇進してしまうことについて戸惑いを覚えており、自分の命令ひとつで部下を死地に赴かせなければならないことが彼女を苦しめている。

法律や規則に疑問を呈することは極めて稀で、正式な手続きを経て適法な手段によって成立したものであれば悪法も法と考える。常日頃から公正であろうと心がけてはいるが、善悪の基準は時代によって変化していくものと考えており、何を善とし、何を悪とするかという個人的見解は先送りにしがちである。結果として、本意であるかどうかは別にしても個人よりも組織の利益を優先する傾向にあるが、組織の思惑に翻弄されているとも言える。

中東の姫君と同じ名前を持ち、エキゾチックな雰囲気を漂わせる美女。優秀なパイロットであることの他に、浅黒い肌、艶やかな黒髪、特徴的な切れ長の目が千夜一夜物語に登場するような姫君に喩えられることもある美形としても知られている。穏やかで笑顔の絶えないマーリオンとは対照的に、言葉少なで表情の変化に乏しいラーニアは「クール・ビューティー」と呼ばれることも多く、特に女性から人気がある。心身ともに健全が本分のパイロットの中でも更に抜群のスタイルの持ち主でもあり、著名なファッション誌から専属モデルとして契約したいとのスカウトが何度もあった。しかし、彼女はそれらの誘いを軍務優先と固辞し続け、軍装以外の姿で誌面に掲載された例はいまだにない。それでも、私服や流行の最新ファッションでの再登場を切望する声は後を絶たず、多くの出版社が今もラーニアの獲得を虎視眈々と狙っていると言われている。本人としては軍務と直接関係のない取材や撮影は全部断りたいが、軍上層部や軍広報を担当する幕僚監部がイメージアップに好都合と許可を出してしまうため、やむなく引き受けている。マーリオンとはまた別の意味で有名人である。

生い立ちや経歴を含め、自分語りをあまりしないためミステリアスに見える。本来は繊細な神経の持ち主だが、どう取り繕って良いかわからず、周囲の思うままにさせているため、希望的観測も入り交じった誤解を受けやすい。隊内では最も常識人だが、定石にとらわれやすく、想定外の事態への対応に遅れがあるのが玉に瑕。なお、アラブ系ではあるがイスラム教徒ではない。

経歴

マーリオン・ボルン少佐と同じく、西アジア内乱では撃墜王の上位にその名を連ねた技巧派のエース・パイロットの1人。攻撃空母フォーマルハウトに配属される前は第3艦隊の艦載飛行隊に所属していた。内乱での戦果を認められ、中尉に昇進していた。

人間関係

ドラグーン中隊ではレティシア・ラファラン少尉と第3艦隊配属時からの友人であり、西アジア内乱をともに戦った戦友。当時はともに新任の少尉であったため、お互いにファースト・ネームで呼び合う仲だった。攻撃空母フォーマルハウトに配属された現在もレティシアの保護者的役割。

関連項目

2019/05/04