最終更新:2017/01/13
これから電子書籍の主流になっていくであろうと言われるEPUBフォーマット。
せっかくInDesign CCを導入してみたので、簡単な文書を作ってEPUB形式で書き出してみた。ところが、InDesignではEPUBファイルを作れても開けないし、ほかにEPUB形式のファイルを開けるソフトウェアが手元にない。
そもそも、EPUB形式とはなんだったけかな、と復習のつもりで調べてみたら、だいぶ前に少し調べていた痕跡が見つかった。
電子書籍フォーマットの本命、「EPUB」をいまのうちに理解しておく
メタデータと文書本体、CSSなどが含まれているZIPアーカイブだということを思い出した。
しかし、どうも普通のZIPフォーマットではないようだ。解凍はZIP形式を扱えるソフトなら大抵大丈夫なようだけど、CSSなどを編集して再びEPUB形式に戻すのは簡単ではないらしい。ZIPなのに圧縮率0%とか、意外な設定もある。
コマンドラインから設定すればできるようだけれども、ちょっと修正してプレビューする度にコマンドを打つのでは面倒くさい。そもそも、EPUB形式のファイルがどのように表示されるのかプレビューする方法がない。
そこで、さらに調べてみたところ、InDesignと同じAdobeがAdobe Digital EditionsとしてEPUBリーダーを出していた。どうせなら、InDesignの補助機能として加えておいてくれれば良かったのに。
第5回:InDesignをコアとしたePub制作(1)必要なツールとePubの閲覧方法
ほかにも、FireFoxのアドインで、その名もずばりEPUBReaderというのがあって、Adobe Digital Editionsよりも文字修飾の再現性が高いということだった。EPUBを編集できるsigilなど、EPUB3.0形式自体は2011年と結構前からあるものなので無料のツールも充実しているようだ。
[追記]
EPUB形式について調べているうちに、「固有ID」というものに行き当たった。固有IDは、UUID(汎用一意識別子)から成るURNということだった。(ウィキペディアのUUIDの記事・URNの記事)実装としてはマイクロソフトのGUIDというものがあって、GUIDを生成するサイトもある。InDesignでは自動的に生成されるようなので、特に心配する必要もなかったんだけど。