Spacecrafts
Bahamut general statement

MacLane Aerospace Bahamut FSmk.I-I
(GUSF code:XFA-27 bx-01 Bahamut)
開発経緯 Details of Development
 バハムートFSmk.I(GUSFコード:XFA-27 bx-01 バハムート)は、マクレイン・エアロスペース社で開発された中量級大気圏/宇宙空間両用汎用戦闘機である。
 バハムートはドラグーンが搭載しているMARIONシステムを搭載することのできる互換機体として発案されたもので、ドラグーンにやや遅れて開発がスタートし、ドラグーンとほぼ平行する形で開発が進行した。
 ドラグーンは原型機15機が反乱軍鎮圧のため実戦に投入され、その性能をいかんなく発揮した。しかし、航宙機に大火力を持たせ、その任務によって装備を交換できることを可能にするというそのコンセプトは空力性能を完全に無視する形となり、大気圏飛行ができないというのがドラグーンの最大の欠点となった。また、フォーマルハウトのような専用の母艦を必要とするなどとかくコストのかかる機体であったことも重大な欠点のひとつである。
 バハムート開発チームはドラグーンの開発がスタートした段階からこれらの点に早くから着目し、大気圏飛行を前提とした宇宙/大気圏両用機の開発に着手した。また、コスト削減をひとつの大目標に置き、かつドラグーンに劣らぬ性能を持つ戦闘用航宙機を目指して開発に臨んだのである。
 結果としてドラグーンの後継機として扱われることになったバハムートだが、同時に開発が進行したこともありそのコンセプトを引き継いではいない。ドラグーンの装備交換というコンセプトはある意味画期的と言えたが、バハムート開発チームはそれほど装備の交換は頻繁に行われないであろうという「使用装備の局所化」の推測に基づいて、装備交換機能は初めから除外していた。バハムートがドラグーンよりわざと遅らせて開発がスタートしたのは、バハムートによってドラグーンの欠点を補わせようという意図もあったのである。
 しかし、相対的にミサイルの弱体化したこの時代ではどうしてもある程度の火力を持たせる必要があった。大気圏飛行を可能にしつつそれなりの火力を持たせようとするにはどうしても空力性能の問題が浮上する。そこで、バハムート開発チームは機体を変形させ、大気圏飛行時には主力兵装であるリニアキャノンを機体上部に移動させる、という大胆な手法を用いてこれを解決したのである。結果として大気圏飛行時の火力が低下した形になったが、新開発のプラズミックガンを搭載し、その問題をクリアした。
 一見すべて問題はクリアしたかに見えたが、今度は宇宙空間での火力不足が問題となった。空力性能を優先した結果、バハムート本体のハードポイントを設けられる場所と数には限りがあり、搭載できる兵装の種類と絶対量が少なくなった。このため、火力的には巡洋艦の主砲クラスの火砲さえ装備できるドラグーンの足元にも及ばないということになったのである。しかし、ここで開発チームはまたしても大胆な方法でこれを解決した。バハムートの2号機と3号機を火力およびエンジン出力支援ユニットとし、1号機と合体させることでこれを補おうというのである。
 基本設計の終わっていた原型機1号機に合体機構を追加するのは半ば無謀と言えたが、幸い1号機は最初から変形機構を持っていたためこれを利用する形で合体機構の追加に成功した。この結果として、機体本体のコストはドラグーンよりも高くなってしまったが、装備を着脱する個所が圧倒的に減ったためメンテナンスはきわめて簡便になり、1機あたりのランニングコストは大幅に削減されたのである。
 開発はドラグーンの方が先に開発が始まっていたこともあって、バハムートはGUSFのコンペに登場することもなかった。しかし、反乱軍が投入してきたナイトブレードによってその活躍の舞台を与えられることになったのである。なぜなら、ナイトブレードはオプションの追加によって大気圏飛行を行うことが可能で、大気圏飛行ができないドラグーンの欠点が浮き彫りになり、これに対抗できる大気圏用航空機の投入が望まれたからである。
 かくして、バハムート原型機1号機、2号機、3号機が反乱軍鎮圧のために実戦に投入されたのである。
機体 Fuselage
 バハムートは大気圏飛行が可能であることから、着床用のランディングギアを持つ。右の図に示すように、機体形状の都合で着床状態ではかなり前傾姿勢となるが、離陸のときに支障のないように設計されている。機体前部にある水平安定板がそれで、離陸時にはエレベータを揚力最大の状態で使用し、パイロットが操縦桿を引く前から徐々に機首を持ち上げながら滑走する。このため、主脚にも舵取り装置があり、滑走時の方向微調整に使用される。
 下部エンジンの形状の都合で離陸直後に大きくピッチを上げられない。そのため、離陸直後は下部エンジンを滑走路に擦らない程度まで緩やかに高度を上げ、それからピッチを上げなければならない。したがって、戦闘機クラスの航空機としては離陸に広い場所を要する。
 上部エンジンの上には補助翼が取り付けられ、垂直安定板を補助する。補助翼はラダーと連動して動作し、主に舵取りの補助を行う。
 下部エンジン下に取り付けられている翼は普段は揚力を持たないが、動翼を持つ。この動翼は主翼のエルロンと連動して動作し、大気圏飛行時の機動性の向上に貢献する。また、着陸時にはフラップとして動作し、抗力を発揮する。
装備 Armament
 固定武装はガトリングガン1門、リニアキャノン2門、プラズミックガン2門。ハードポイントにはミサイル、外部燃料タンクを装備する。

MENUHOME