VANGUARD FLIGHT Background
時代背景 An Age |
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人類が宇宙に飛び出して久しい時代。宇宙開発技術は宇宙へと、月へと人類を移住させるほどにまでに至っていた。ラグランジュポイントに次々に建設されるスペースコロニー。しかし、彼らはいまだ木星を限度として太陽系の外へは飛び出せずにいた。 つい半世紀ほど前に「世界統合戦争」と呼ばれる大戦争の後に全世界は統合され、「地球統合政府」が樹立された。しかし、旧国家間での対立はすぐに消えたわけではなく、統合政府には多くの難問が残された。一時は乗り越えたかに見えた食糧危機、民族間での紛争。統合政府でなくとも旧国家が抱えていた問題は、そのほとんどが統合政府に引き継がれた。 統合政府は、地球全体と民族の統一を維持すべく、治安維持の名目で「地球統合宇宙軍(GUSF)」を編成した。 最初は旧国家の所有していた宇宙戦力を寄せ集めただけの急造軍隊だったが、やがてこの軍隊は人類の歴史上最大かつ最強の軍隊にまで増強され、宇宙での紛争に限らず地球上で起こっている紛争にも絶対的な力を持って鎮圧にあたる。 一見GUSFによって地球の治安は守られているかに見える。しかし、地球あるいは地球圏のどこかで起こった小さなひずみはやがて大きなひずみへと成長する。そして、つい2年前に「バクダッド内乱」と呼ばれる内乱が起こったばかりである。再び多くの血が流された。統合政府はこれに対して政治的な措置と平行してGUSFの軍備の拡大を決定、GUSFはさらに大きく、巨大な力へと成長していくのだった。 |
地球統合宇宙軍 GUSF |
GUSFとは、Global Union Space Forceの略で、地球統合政府直轄の宇宙戦力である。 統合政府は他にも陸軍(GUA)・海軍(GUN)・空軍(GUAF)を持っているが、その兵器の大きさや性能、軍の規模はGUSFの比ではなく、他の3軍はGUSFの支援に回ることが多い。 GUSFは、統合政府の置かれているアースネイブル(旧ワシントンD.C)に参謀本部が置かれ、統合政府議長を頂に、GUSF元帥によって統括されている。 その下には地球の衛星軌道上にある4つの機動要塞、各宇宙艦隊などが構成されている。 また、GUSFは陸戦隊を所持し、スペースコロニーなどにも派遣される。 |
地球統合政府旗 Flag of Global Union |
左は地球統合政府の憲法に相当する地球統合憲章に定められている地球統合政府によって統括されている地球全体の国旗とも言える旗である。 地になっている青色の部分のうち、下半分が地球を表し、上半分と黒い三角の楔が宇宙を表している。また、それらと旗の左に見える黄色の月で地球圏全体を表し、そのすべてがひとつに統合されていることを表している。 月の絵の中に描かれている白色の4つの楔の集まりは、平和の象徴である鳩を抽象化したものである。 この旗を制定する際には、どこかの国の旗を連想させるようなものでなく、宗教的な意味合いも持たせないようにすべきであるという配慮の元にデザインが考案され、慎重に制定された。 旗の横の長さを10とするなら、縦の長さは7と定められ、その大きさは現代の一般的な国旗とほぼ同じくらいの大きさである。 GUSFを始めとする統合政府に所属している宇宙艦艇、水上艦艇及び航空機、航宙機、戦闘車輌、機動歩兵等すべての装備にはこの国旗をもとにした国籍章がペイントされている。 |
地球統合宇宙軍(G.U.Space Force(GUSF)) |
地球統合空軍(G.U.Air Force) |
地球統合海軍(G.U.Navy) |
地球統合陸軍(G.U.Army) ※灰色の部分は透明 |
通貨 Money |
通貨はG.U.ドル(Global Union Dollar)。地球全体で通貨統合され、地球全土および月・スペースコロニーなどすべての地球圏で使用できる。 旧通貨はすでに廃止されているため、為替交換レートはない。したがって、1G.U.ドルを正確に日本円に直すのは不可能だが、1G.U.ドルで缶ジュースが2本買えるくらいである。 |