Medal of GUSF
GUSFの勲章・記章です。
まだこれだけしかありません。「こんな勲章があったら面白い!」というアイデアを公募してういます。応募要綱は投稿の詳細に記してありますので、奮ってご応募ください。
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種別:従軍記章(軍務の従事に対する記念。災害派遣相当) | ||
●解説 | ||
月軌道内を含む環地球圏に外部から侵入した物体(簡単に言うと小惑星や彗星など)の、衝突軌道からの排除処理作戦に従事した者に贈られる勲章。 処理技能に対して贈られるものでは無く、処理作戦毎に個別に贈られるが、そもそも軌道侵入自体が、そう頻繁に起こる事では無く、実際にGUSFが設立されてからは、まだ1回しか発行されていない。以下で、その時の経緯を説明する。 統合戦争の終結後9年目に、地球との衝突軌道にある小天体が発見された。18ヶ月後、熱核爆弾を搭載した無人探査機が小天体とランデブーし、その軌道変更に成功。しかし、核爆発によって小天体の一部が崩壊分離し、約100個前後の微小破片となって、依然、環地球圏へと向かっていることが判明。個々の破片の大きさと数から、核爆弾の使用による再度の排除は困難であり、当時ようやく組織・装備共に整ってきていたGUSFによる、迎撃排除作戦が実施された。 「メテオール作戦」と命名された排除処理作戦では、GUSF2個艦隊が5ヶ月かけて破片群の侵入軌道に沿って展開し、主にレールガンを用いて破片の破砕処理を行った。また、他のGUSF艦隊も月軌道内に展開し、迎撃漏れがあった場合の最終防衛に従事した。 充分に小さく粉砕された破片群による最終的な被害は、太陽発電衛星1基と、静止軌道上の大型通信中継プラットフォームに対する物的損害のみで、人的被害は無かった。なお、地球の南半球を中心に、約一週間に渡って大規模な流星雨が観測され、全世界がこの天体ショーを見物する事となる。 当時のGUSFが有する宇宙戦力の半数強を投入した作戦だったが、この勲章は1年後に無事帰還したGUSF2個艦隊の兵士に対して贈られたものである。現在、作戦に参加した兵士の多くは既に退役しているが、GUSF上層部の将官や提督の中には、このメテオール記章をもつ者も少なくない。 統合戦争終結後11年、それまでは依然として、多国籍連合宇宙軍的な色彩が強かったGUSFが、真の意味で「環地球圏防衛軍」として全世界に認められ、また同時にGUSF内部の意識も、地球防衛という任務において、初めてひとつにまとまったという点で、きわめて大きな意義のある作戦だったと言える。 (服部書房刊『GUSF--その栄光の歴史』から抜粋) | ||
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種別:従軍記章(軍務の従事に対する記念) | ||
●解説 | ||
GUSF火星基地での任務に従事した者に贈られる勲章。任務内容自体には特に規定がないが、現在の火星基地の主要任務がテラフォーミング推進である為、一般には「テラフォーム記章」と呼ばれる事が多い。 勿論、火星基地での任務自体の重要性は言うまでもないのだが、この勲章は寧ろ、その長期任務に対する功績に報いる意味合いが大きい。火星までは往復だけでも最低2年以上かかり、一度派遣が決まれば通常5年間は帰ってこられない。また火星での任務も、調査の支援や基地の設営、救助といった非軍事的なものが多くなっている。と同時に、地球圏からの大きな支援もなしに、惑星開発の最前線で日夜苦労するという、かなり過酷な任務でもある。 そのため、技術士官なら兎も角、一般の兵士に取っては、火星基地での任務は非常に不人気で、このテラフォーム記章も、貰ってありがたいものだと思う者は、あまり多くない。正直なところ、GUSF内部でキャリアを積もうとする場合には、まったく魅力のない任務だろう。技術士官なら退役後にこの勲章を有効に生かす道もあるだろうが、一般兵から基地司令に至るまで、多くは左遷または窓際送りだと感じているのではないだろうか。 (服部書房刊『詳説 GUSF年鑑2320』から抜粋) |